SAUNA JOURNAL / 電源・工事

家庭用サウナの電源と電気工事単相・三相200Vと専用回路

電気式サウナを使うには、ヒーターの電源仕様と住宅の電気設備が合っている必要があります。「200Vがある」というだけでは、どの機種でも使えるとはいえません。BROS SATシリーズの公開仕様を例に、機種選びと電気工事の相談で押さえておく点を解説します。

サウナにつながる設備室の閉じた分電盤
記事のテーマに合わせた生成イメージ

同じ200Vでも、単相と三相では条件が違う

SAUNA WORKSで扱うBROS SATシリーズは、4.5kWと6kWが単相200V、9kWが三相200Vです。どちらも200Vと表記されますが電源方式が異なり、9kWモデルを使うには三相200Vの電源が必要です。

BROS SATのモデル別電源仕様
モデル出力電源仕様最大入力電流(メーカー公表)
SAT 4.54.5kW単相200V最大26A
SAT 66kW単相200V最大30A
SAT 99kW三相200V最大30A

電源の条件はメーカーや機種ごとに異なります。SATシリーズの条件をほかの機種に当てはめず、ヒーター一覧で候補を選んだら、機種ごとの資料で電源仕様を確かめてください。

「200Vがある」だけでは足りない理由

SATシリーズは200V(50/60Hz)用の製品なので、家庭の100Vコンセントでは使えません。住宅に200Vの設備がある場合も、回路の容量、配線、接続方法、保護装置がヒーターに合うかどうかは別に確かめる必要があります。最大入力電流は26〜30Aあり、エアコン用などの既存回路をそのまま転用できるとは限りません。

専用回路や電源設備の工事内容は、製品の施工資料と現地の状態をもとに電気工事の担当者が決めます。ブレーカーの交換だけで済むと自己判断したり、変換器で電源の違いを補おうとしたりするのは避けてください。

本体の見積もりを依頼するときは、電源工事の手配と費用がどこまで含まれるかも確認してください。

分電盤・契約容量・配線経路の確認項目

  • 分電盤:設置場所、既存の回路、増設の余地
  • 容量:契約・引込の条件と、ほかの家電を同時に使う想定
  • 回路:選ぶヒーターに合う専用回路と接続方式
  • 経路:分電盤からサウナまでの距離と、配線を通せる場所
  • 屋外の場合:屋外配線の方法(地中か露出か)と設置環境

キッチン家電や給湯設備などと同時に使う時間帯があれば、あわせて伝えてください。容量に余裕があるかどうかを判断する材料になります。分電盤の写真は、扉を開けた状態で全体と表示が分かれば十分です。カバーを外したり、内部に触れたりする必要はありません。

出力はサウナ室の容積と仕様から選ぶ

人数だけで出力を決めたり、費用を抑えるために出力を下げたりする前に、サウナ室の容積、断熱、窓の面積、設置地域を見ておきましょう。SATシリーズの参考容積は、4.5kWが〜4.5m³、6kWが〜6m³、9kWが〜9m³です。ただしメーカーは、この数値がガラス面や屋外設置を想定していないと注記しています。

HARVIA JAPANも、1m³あたり1kWを目安としつつ、断熱材の有無、設置環境、ガラス面の大きさによって選定が変わると案内しています(HARVIA JAPAN「よくあるご質問」)。窓の大きい規格や屋外に設置する規格では、サウナの規格と窓・外装の仕様を伝えたうえで、出力と電源の条件を決めてください。

SATシリーズは壁掛け式で、本体は床面から15cm以上離して取り付けるよう指定されています。

電気工事費が変わる主な要因

同じヒーターでも、分電盤の近くに置く場合と庭の奥まで配線する場合とでは、工事の内容が変わります。次の条件が分かるまで、工事費は確定しません。

  • 配線の距離と経路
  • 分電盤の空き
  • 引込や契約の条件
  • 必要な回路と保護設備

本体の販売、サウナの組立、電気工事の担当がそれぞれ分かれる場合は、誰がどこまで対応するかを見積書で確かめてください。

住宅や小規模店舗などの電気工事には、第一種または第二種電気工事士の資格が必要な作業があります。該当する作業は、資格を持つ電気工事業者に依頼してください。参考:経済産業省「電気工事士」。

機種を購入する前に用意しておく情報

  • 設置地域と、屋内・屋外の別
  • 候補地と分電盤の位置関係が分かる写真
  • 希望人数、検討中のサウナ規格、窓の仕様
  • 分かる範囲の契約容量と電源の種類、建築図面

電源の種類が分からなくても、相談は始められます。ヒーターの選定と住宅側の電気工事を並行して進めると、機種の買い直しや配線のやり直しを避けやすくなります。

よくある質問

家に200Vがあれば使えますか?

単相か三相かという電源方式に加え、容量、回路、配線、接続方法が機種に合っているかで決まります。SATシリーズの場合、4.5kWと6kWは単相200V、9kWは三相200Vです。

エアコン用の200Vコンセントをそのまま使えますか?

回路の容量や配線がヒーターに合うとは限りません。電気工事の担当者に確認を依頼してください。

電気工事費は一定ですか?

一定ではありません。分電盤の状態、配線の距離と経路、引込条件、ヒーターの仕様によって変わります。設置場所の状況をもとに個別に見積もります。

掲載価格・仕様は2026年10月1日に公開製品ページで確認した情報です。価格・仕様・対応範囲は変更される場合があります。最終的な設置可否、機種、工事と費用は個別見積もりでご確認ください。