SAUNA JOURNAL / 施設・設備計画

サウナ施設を開業するときの設備計画人数・稼働時間・導入費用

サウナ施設の開業では、定員と本体価格だけで設備を決めると、電源・水風呂・清掃・緊急対応の計画が抜け落ちやすくなります。まず同時利用人数と一日の稼働時間を決め、営業形態を保健所や消防に相談したうえで、設備と工事を分けて見積もりましょう。

段になったベンチとヒーターのあるサウナ施設
記事のテーマに合わせた生成イメージ

営業形態と同時利用人数から計画する

貸切の予約制か、利用者が随時入る施設か、宿泊施設へ併設するかを先に決めます。利用枠の長さ、同時利用人数、清掃を入れる時間、スタッフの人数を整理すると、サウナ室と水風呂の必要な規模を考えやすくなります。

料金を払う利用者へ提供する計画は、家庭用の導入と同じ条件ではありません。候補物件の契約や機器の発注前に、営業形態と設備案を保健所・建築担当窓口・消防へ相談しましょう。必要な許可や届出、構造設備の条件は所在地と営業計画で確認してください。

ヒーターは部屋の仕様と営業中の稼働から選ぶ

営業用では、容積と断熱に加えて、予熱から営業終了までの運転、出入りの頻度、停止後の作業を伝えてください。カタログに業務用と書かれていても、どの施設でも連続運転できるとは限りません。対象型式の用途、運転条件、保証、保守を確認します。

当社掲載のBROS SAOシリーズ
モデル出力・電源掲載価格(税抜・税込併記)
SAO 10.510.5kW・三相200V税抜480,000円(税込528,000円)
SAO 1212kW・三相200V税抜530,000円(税込583,000円)
SAO 1515kW・三相200V税抜580,000円(税込638,000円)

SAOは受注生産で、掲載構成にはストーン約80kgが含まれます。設置条件は管轄消防署へ事前に確認します。表の金額はヒーターの掲載価格です。電源工事や制御・設置の範囲、納期は個別に見積もり、SAOの製品ページとサウナ室の容積・断熱仕様をもとに機種を選定します。

水風呂は冷却と衛生管理の設備を分ける

水風呂を設けるなら、浴槽、冷却、給排水、必要なろ過・消毒などを、利用人数と管理基準に合わせて計画します。チラーが設定水温や容量の条件を満たしていても、それだけでは営業施設に必要な衛生管理を満たしたとは判断できません。

当社の冷エールはセット税抜約41.82万円〜(税込46万円〜)、100V、温度設定3〜20℃、最大500Lという掲載仕様です。営業施設への適合は、使用水量、利用人数、設置条件、衛生設備の構成を確認したうえで判断します。家庭での導入説明を、そのまま営業用に転用しないでください。

開業資金は設備・工事・運営準備に分ける

開業予算で分けて見積もる費用
区分主な項目
サウナ設備本体、ヒーター、制御、ストーン、付属品
周辺設備水風呂、給排水、衛生管理設備、休憩・着替え設備
建築・電源工事床・内装・換気、必要な電源と配線、搬入・組立
安全と開業準備必要な安全設備、案内表示、スタッフ教育、点検
運営に必要な費用賃料、電気・水道、清掃、人員、消耗品・修理

立地、物件、定員、設備構成によって費用は変わります。この記事では全国共通の開業資金や売上・回収年数を示しません。物件側の工事を含めた正式見積もりと、営業開始までの期間に必要な資金を分けて検討してください。

安全設備と緊急対応は開業前に決める

厚生労働省は2026年4月21日付の通知で、旅館業・公衆浴場業のサウナ施設における緊急時の従業員との連絡・駆けつけ体制、扉の開閉に支障がない構造などの安全対策を示しています。設備だけを買い、対応する人を後から決める計画にはしないでください。

非常用ブザーについて、同通知は、旅館業の衛生等管理要領に明記はないものの、安全対策の一環として活用できると周知しています。公衆浴場と旅館業では参照する基準が異なるため、ブザーの設置場所、室内の見通し、案内表示、点検記録の付け方は、自分の営業区分について管轄窓口に確認してから決めましょう。

設備相談には、運営条件と図面をまとめて送る

  • 所在地、営業形態、候補物件の平面図
  • 同時利用人数、営業時間、予約枠と清掃時間
  • サウナ室の内寸・断熱・ガラス面、既存電源
  • 水風呂の水量と給排水・衛生管理の計画
  • 行政への事前相談状況、希望時期と設備予算

当社への設備相談には、サウナ本体・ヒーター・水風呂の構成案と図面をお送りください。輸送・設置・電気工事を誰が担当するかも、計画に合わせて確認します。施設全体の設計や行政への申請を依頼する先は、計画の初期に決めておきましょう。

宿泊者向けの設備導入を主に考えている方は、貸別荘・民泊への導入記事も参照できます。機器の選定と、施設全体の営業準備を分けて進めましょう。

よくある質問

SAOの価格だけで開業費用を見積もれますか?

ヒーター以外に本体・内装・電源・水風呂・衛生設備・安全設備などが必要です。表の価格はヒーターの掲載価格なので、施設全体の予算とは分けて見積もります。

家庭用チラーを営業施設で使えますか?

型式と運転・管理条件によります。利用人数、使用水量、稼働時間、衛生設備、保証条件を販売店と管轄保健所に確認し、家庭向け仕様だけで判断しないでください。

貸切施設なら営業許可は不要ですか?

貸切という名称だけでは判断できません。所在地、設備、利用方法、営業形態を管轄保健所に説明して、許可や基準の適用を確認してください。

参考資料・製品情報

掲載情報は2026年10月8日確認。価格は当社製品ページの掲載値(税抜・税込併記)です。納品仕様と輸送・工事などを含む総額は、設置条件に合わせて見積もります。